【月末・四半期要因】ドル円は9月末に上昇する!過去5年の為替データを基に検証
月末になると値動きが大きくなる印象がありますが、実際の為替の動きはどうなのでしょうか。
過去5年のデータを使って検証してみました。
(為替データはこちらからエクスポートしました)
まずは、ざっくりと「月末」と「四半期」で検証してみます。
月末にドル円は「上昇しない」が、四半期末は「上昇する」
2015年9月~2021年8月の為替データで値動きをみると、月平均ではほぼ増減がないことが読み取れます。
一方で、四半期末の平均をみてみると、こちらは若干上昇することが読み取れます。
最大0.36%の上昇ですので、仮に110円だとすると、110.396になる計算です。40銭程度です。
<計算方法>
月末最終日の5日前(月末最終日が金曜日ならその週の月曜日)の終値を0とした時に、各日終値で何%増減したかを示しています。
ちなみに「外れ値」は、コロナ禍の2020年3,4月。値動きが通常と大きく異なったため、外れ値扱いとして除外して出しています。結果はあまり変わりませんでした。
では、各月で見てみるとどうでしょうか。
各月の値動き:6月、8月、9月、10月の月末は上昇する
各月ごとの平均をみると、月ごとに値動きが結構違うことがわかります。
6, 8, 9. 10月は、月末にかけて上昇してきたようです。9月にいたっては、月初を抜けてもなお上がっているようです。
一方で、2月、4月、7月は下降しています。
特に7月の月末にかけての下降は顕著で、注意したいところです。
2020年で-0.64%, 2021年で-0.81%で、近年特に7月は下げているようです。
まとめ
- 為替で月末要因・四半期要因と言ったりしますが、過去5年のデータの平均を出すと「月末」というくくりでは上昇も下降も見られず、もっと細かく見る必要がある
- 「四半期」というくくりだと、一応上昇する傾向がみられる(0.35%程度)
- 月ごとに分解すると、6, 8, 9. 10月は月末にかけて上昇する傾向がみられる
- 一方で、2月、4月、7月は下降傾向
様々な要因で為替は動くので一概には言えませんが、一つの参考としてご覧いただければ幸いです。