【11/22週・ドル円】113.0-114.5でのレンジ|早期利上げをめぐる思惑|インフレとFRB議長
11/22週の市場関係者の予想に著者の解釈を交えたものをお届けします。
(久しぶりの更新です)
なぜ市場関係者予想?
Twitterをはじめ、ネット上には優秀なトレーダーさんたちがそれぞれの分析を載せてくださっています。
それらの分析を重ね合わせて解釈することで、いまの市場の注目ポイントや売買戦略を立てることができると考えています。
この記事は、筆者がさまざまな方の予想を参考にさせていただいたうえで、今週の注目ポイントや視点を記載したものです。
まとめ(現状認識と方針)
・引き続き長期の目線はロングだが、現状はレンジの様相
・最も強いサポートは113.00。この付近まで調整があれば、大きめポジションで買う予定
・上値は114.2, 114.35, 114.5, 115あたり。115はかなり強力なレジスタンスのよう。
・レンジ上値として、114.5あたりまで上昇すれば、買いポジションは一部決済、もしくは、売りポジションを軽く持つような姿勢でいる予定
・注目ニュースは、いつ発表されるかわからない次期FRB議長。ブレイナードさんなら、ドル円下落を覚悟。(ただし、下値も限定的)
・利上げ時期に関する思惑が錯綜しているため、関連の指標はチェックしたい。特にWTI原油価格、米10年債利回り。
・また、インフレ関連ニュースについてはアンテナを張っておき、予想よりインフレが加速していそうな状況なら→早期利上げの可能性浮上→ドル円上昇 のシナリオを持っておきたい
市場関係者予想
以下の方々の記事や投稿を参考にさせていただきました。
有益な情報いつもありがとうございます。
ファンダメンタル分析
・利上げへの思惑がもっとも値動きに影響を与えそうな分析が目立つ。
・来年末には一回目の利上げを行うことは、市場はすでに織り込み済みである
・目下の注目は、利上げ時期を早めるかどうか。
・利上げ時期へ影響をを与えるもの
①インフレの進行具合
②FRB議長の選出
③経済指標
①インフレは目下進行中
インフレが進めば、実質金利が下がっていくため、金利をあげざるを得なくなる。
インフレが期待が高まれば、中央銀行のいう「金利●●%」が据え置かれたとしても、実質的に金利(実質金利)が減少することになる。そのため、インフレが進むと実質金利上昇を食い止めるべく、名目金利を上げる政策をとる
今回のインフレの大きな要因 (1)サプライチェーンと(2)原油価格
(1)サプライチェーン
・コロナの影響によりサプライチェーンが滞った
・FRBは、「一時的」と呼んでいたが、想定より影響が長引いている状況
(2)原油価格
・OPEC+が減産を継続(供給減→価格上昇)
・会合にて米国らからOPEC+に増産を呼び掛けたものの承諾されなかった
参考:
②FBP議長
・ハト派(利上げに慎重な人たち)のパウエル現議長とブレイナード理事が、次期議長の候補となっている
・ブレイナード氏は、基本路線はパウエル氏と同じだが、よりハト派であると思われている
・ブレイナード氏になれば、利上げには消極的な姿勢となると市場関係者が予想すると思われる。その結果、ドル高は一服する可能性あり。
参考
③経済指標
・今週の経済指標の動きも、インフレ見通しに影響を与える可能性あり。
・個人消費支出関連で上ぶれ(ポジティブサプライズ)なら、インフレ見通しを上方修正するとの見方あり
・今週は24日(水)が重要指標が目白押しなので、要チェック。
・それ以降は、米感謝祭のため、動きが少なくなる見込み。
参考
FX見通し「ハト派寄り人選で超低金利継続との思い込みは危険」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2021年11月20日 - 外為どっとコム マネ育チャンネル
今週のFX!
— 羊飼いFX (@hitsuzikai) 2021年11月21日
★【11月22日~の週】今週の為替相場の注目材料スケジュールと焦点
▼🇳🇿の金融政策発表と🇪🇺🇺🇸の議事録公表
▼🇺🇸が感謝祭入り
▼🇺🇸経済指標→GDP改定値
▼🇺🇸FRB高官の発言
▼🇺🇸ドルと🇯🇵円の方向性
▼主要株式市場
▼🇺🇸長期金利
▼次期🇺🇸FRB議長人事
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テクニカル分析
週足、日足でのボリバンでの動きによる分析(複数関係者)から、
・現在は、レンジ113.00-114.50あたりで推移しているものとの予想(日足ボリバン±2σ圏内)
<上値(売りポイント)>
上値は重そうとの見方あり
・週足からの売りポイント: 114.4付近
・日足からの売りポイント:114.2や114.35付近 もしくは114.5の+2σ
(115円付近は、ポジション整理の動きが出やすいため、超えるのにはそれなりに時間がかかる見込み)
<下値(買いポイント)>
サポートは強く、下値余地は限定的。
・週足目線でのサポートは、113.00。これは複数関係者が主張しているのとボリバンとも連動するため、強く意識されるラインになると思われる。
・そのほか、小刻みなサポートとしては、113.6 (先週安値)や113.2が意識されるポイント
・まずは、114円を下回ってくるか、113.6で抵抗するか抜けるか、あたりのチェックから。
参考:
ポジション概況
IMM のネットショートは、5週間ぶりに減少
いまだに、ドル円は買いポジションが大きいものの、利確などのポジション調整の動きが始まっている様子である
最後までご覧いただきありがとうございました!